「医師国家試験に合格したら、次は何をすればいいの?」「医籍登録って具体的にどうやるの?」「必要な書類や手続きの期限は?」と悩んでいませんか?長い受験勉強を終えて、やっと合格を手にしても、その後の手続きがわからないと不安ですよね。
今回は、そんな医師国家試験合格後の手続きについて悩んでいる方へ向けて、医籍登録から研修開始までの流れを完全解説します。前半では医籍登録の具体的な手順と必要書類について、後半では研修医生活の準備について詳しく解説していきます。
日本初のマッチング対策専門サイトTellmeduが、医学生の皆さんが安心して次のステップに進めるよう、わかりやすくご紹介します。
この記事を最後まで読めば、合格後の手続きをスムーズに進められ、余裕を持って研修医生活をスタートできるようになります。
「医師国家試験後、何から始めればいいかわからない」「必要な手続きを漏れなく知りたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
医師国家試験合格後の手続きの全体像

医師国家試験の日程と合格発表
例年医師国家試験は、2月上旬の2日間で実施されます。合格発表は3月中旬14時に、厚生労働省のホームページで発表されます。発表直後はアクセスが集中してページが表示されないこともあるので、少し時間をおいてからアクセスすることをおすすめします。
合格発表から研修開始(4月1日)まで、たった2週間程度しかありません。この短い期間で、医籍登録をはじめとする様々な手続きを完了させる必要があります。そのため、事前の準備がとても大切になってきます。
医籍登録を行わないとどうなる?
医籍登録を完了していないと、たとえ国家試験に合格していても医師として働くことができません。
具体的には以下のような問題が生じます:
- 医療行為を行えない(見学扱いになる)
- 研修医としての給料が支払われない
- 最悪の場合、行政処分の対象になる可能性がある
医籍登録は、医師免許を持つ者の氏名や本籍を厚生労働省の帳簿に登録する重要な手続きです。合格したら、すぐに申請の準備を始めましょう。
手続きのタイムスケジュール
効率的に手続きを進めるために、以下のスケジュールを参考にしてください:
国試終了後〜合格発表まで(約1ヶ月)
- 医籍登録に必要な書類の準備
- 引っ越しの準備(物件探し、引越し業者の手配など)
- 研修に必要な物品の準備
合格発表当日(3月14日)
- 合格確認後、すぐに研修病院へ連絡
- 保健所で医籍登録申請
合格発表後〜研修開始まで(約2週間)
- 各種手続きの完了
- 引っ越し
- 研修準備の最終確認
このようなタイムスケジュールで進めることで、余裕を持って研修医生活をスタートできます。マッチング完全対策パックでは、こうした手続きの詳細なチェックリストも提供していますので、ぜひ活用してみてください。
医籍登録に必要な5つの書類

医師免許申請書の準備方法
医師免許申請書は、厚生労働省所定の様式を使用します。
多くの大学では、国家試験前に配布されることが多いです。もし手元にない場合は、大学の事務室に確認するか、厚生労働省のホームページからダウンロードできます。記入する際は、記入例を参考にしながら、丁寧に記入しましょう。
申請書を記入する際の注意点:
- 黒のボールペンで記入する
- 訂正する場合は二重線で消し、訂正印を押す
- 収入印紙は合格確認後に貼付する
特に受験地コードなど、間違えやすい項目もあるので、記入例をよく確認しながら進めることが大切です。
健康診断書はどこで取得する?いつ取る?
健康診断書は、発行日から1ヶ月以内のものが必要です。
健康診断書を取得する際のポイント:
- 2月下旬〜3月上旬に取得するのがベスト
- 一般的な医療機関やクリニックで発行可能
- 費用は3,000円程度が相場
- 特別な検査(血液検査など)は不要
「医籍登録用の健康診断書をお願いします」と伝えれば、医療機関側も慣れているので、スムーズに対応してもらえます。親が医師の場合は、親に書いてもらうことも可能です。ただし、初期研修医の先輩に書いてもらうのは避けた方が無難でしょう。
登録済証明書用はがきの重要性
登録済証明書は、医師免許証が届くまでの間(2〜3ヶ月)、医師資格を証明する重要な書類です。
登録済証明書の準備で注意すべき点:
- 85円切手を貼付(2024年10月から料金改定)
- 速達にする場合は+300円分の切手を追加
- 診断書の裏面にクリップで留めて提出
- 2024年からオンライン発行も可能に
オンライン発行の場合、はがきよりも早く受け取れる可能性があります。ただし、心配な方は従来通りのはがき申請でも問題ありません。研修先の病院から提出を求められることが多いので、必ず申請しておきましょう。
住民票・戸籍抄本の取得方法
住民票の写しまたは戸籍抄本は、発行日から6ヶ月以内のものが必要です。
取得する際の注意点:
- 住民票は「本籍記載あり・マイナンバーなし」を選択
- マイナンバーカードがあればコンビニで発行可能
- 費用は住民票300円、戸籍抄本450円程度
- 本籍地が遠い場合は郵送申請も可能
迷った場合は、戸籍抄本を取得しておけば間違いありません。引っ越しなどで本籍地が遠い場合は、早めに郵送で申請しておくことをおすすめします。
収入印紙6万円の購入場所と注意点
医師免許登録には、登録免許税として6万円分の収入印紙が必要です。
収入印紙購入時の注意点:
- 郵便局の窓口で購入可能
- 小さな郵便局では在庫がない場合がある
- 合格確認後に申請書に貼付する
- 有効期限はないので、万が一の場合は翌年も使用可能
6万円という高額な収入印紙なので、大きめの郵便局で購入することをおすすめします。合格を確認してから貼付することで、無駄な出費を避けられます。
合格発表当日にすべき2つの必須事項

医籍登録申請の具体的な流れ
合格を確認したら、すぐに医籍登録の申請を行いましょう。
申請の流れ:
- 必要書類をすべて揃える
- 住民票のある地域の保健所へ行く
- 窓口で書類を提出
- 不備がないか確認してもらう
- 受付完了
保健所の業務時間は通常平日8:30〜17:15です。合格発表が14時なので、その日のうちに申請することも可能です。3月下旬は看護師などの合格発表もあり混雑するので、早めの申請がおすすめです。
申請時は印鑑(シャチハタ以外)を持参すると、書類の修正が必要な場合にも対応できます。
研修病院への連絡方法とタイミング
合格確認後は、必ず研修先の病院に連絡を入れましょう。
連絡する際のポイント:
- 合格発表当日中に連絡する
- 電話またはメールで連絡
- 簡潔に合格の報告と今後の抱負を伝える
メールの例文:
件名:第119回医師国家試験合格のご報告
〇〇病院 人事部 △△様
お世話になっております。
□□大学6年の(氏名)です。
本日、医師国家試験の合格発表があり、
無事に合格いたしましたことをご報告申し上げます。
4月からの研修に向けて、
しっかりと準備を進めてまいります。
今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。
(氏名)
病院側も研修医の確保は重要事項なので、連絡が遅れると心配をかけてしまいます。必ず当日中に連絡を入れるようにしましょう。
研修開始までにやるべきこと

引っ越し・転居手続きのポイント
3月は引っ越しの繁忙期で、料金も高くなりがちです。
引っ越し準備のチェックリスト:
- 引っ越し業者の早期予約(一括見積もりサイトの活用)
- 現住居の退去連絡(2ヶ月前申告が必要な場合も)
- 電気・ガス・水道の解約と新規契約
- 郵便物の転送手続き
- 転出・転入届の提出
特に郵便物の転送手続きは忘れがちですが、重要書類が旧住所に届いてしまうと大変です。インターネットで簡単に手続きできるので、必ず行いましょう。
不用品はメルカリやジモティーで売却すると、引っ越し費用の足しになります。特に医学書は専門の買取サービスもあるので、活用してみてください。
医師賠償責任保険への加入
医師賠償責任保険は、医療行為に関連する損害賠償請求に備える保険です。
保険選びのポイント:
- 研修医でも加入は必須
- 年間保険料は1.5〜4万円程度
- 病院指定の保険がある場合はそれに従う
- 団体割引が適用される場合もある
日本医師会の保険が最も安価ですが、民間医局などの保険も手続きが簡単でおすすめです。研修開始前に必ず加入しておきましょう。
研修に必要な物品リスト
研修医生活をスムーズにスタートするために、以下の物品を準備しましょう:
必須アイテム
- スクラブ・白衣(シワになりにくい素材がおすすめ)
- 院内シューズ(防水性のあるクロックスタイプ)
- 印鑑(認印とシャチハタの両方)
- 聴診器(学生時代のものでOK)
- ペンライト
- 腕時計(秒針が見やすいもの)
あると便利なアイテム
- 印鑑付きボールペン
- ポケットペンケース
- パソコン(症例発表などで使用)
これらの準備と並行して、医学知識の復習も大切です。マッチング完全対策パックには、研修医向けの実践的な内容も含まれているので、知識の整理に活用してみてください。
よくある質問と注意点

医籍登録はいつまでに完了すべき?
医籍登録は、合格発表後すぐに申請することが重要です。
登録完了までの目安:
- 申請から登録まで:約1週間
- 登録済証明書の到着:申請から2〜3週間
- 医師免許証の発行:申請から2〜3ヶ月
4月1日の研修開始までに医籍登録が完了していないと、医師として働けません。遅くとも3月20日頃までには申請を済ませておくと安心です。
厚生労働省の医師等資格確認検索サイトで、自分の名前を検索すると登録状況を確認できます。
住民票を移すタイミングは?
医師免許証は申請した保健所で受け取る必要があるため、住民票の移動タイミングは重要です。
住民票移動の選択肢:
- 合格発表前に研修先へ移す:最もスムーズ
- 実家のまま申請する:免許証受け取り時に帰省が必要
- 郵送対応可能な自治体で申請:一部の自治体のみ
研修先が遠方の場合は、合格発表前に住民票を移しておくことをおすすめします。ただし、実家で申請して、後日委任状で家族に受け取ってもらうことも可能です。
書類に不備があった場合の対処法
書類に不備があっても、慌てる必要はありません。
よくある不備と対処法:
- 記入ミス:訂正印で修正可能
- 書類の有効期限切れ:再取得が必要
- 写真サイズの間違い:その場で撮り直せる場合も
- 収入印紙の金額不足:追加購入で対応
保健所の職員は医籍登録に慣れているので、不備があってもその場で指導してもらえます。印鑑を持参しておけば、多くの不備はその場で修正できます。
万が一、書類の再取得が必要な場合でも、3月中に再申請すれば間に合います。焦らず、確実に手続きを進めましょう。
まとめ

医師国家試験合格後の手続きは、短期間で多くのことをこなす必要がありますが、事前の準備と計画的な行動で、スムーズに進められます。
重要なポイントをおさらいすると:
- 医籍登録は合格発表後すぐに申請する
- 必要書類は事前に準備しておく
- 研修病院への連絡は当日中に行う
- 引っ越しや物品準備は早めに着手する
この記事を参考に、一つずつ確実に手続きを進めていけば、安心して研修医生活をスタートできるはずです。
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皆さんの新しい医師人生のスタートを、心から応援しています!頑張ってくださいね!