目次

【2025年版】研修医におすすめの本15選|現役医師が厳選した必読書

目次

研修医になる前に「どんな本を買えばいいの?」「たくさんありすぎて選べない…」と悩んでいませんか?初期研修では、救急外来や病棟管理、カルテ記載など、覚えることが山ほどありますよね。

今回は、日本初のマッチング対策専門サイトTellmeduが、研修医1年目から本当に使える必読書15冊を厳選してご紹介します。前半では内科・救急系の基本書、後半では手技や画像診断など実践的な本を解説していきます。

この記事を最後まで読めば、研修医生活で困らない本選びができ、自信を持って4月からの研修をスタートできます。「何から買えばいいか分からない」「お金を無駄にしたくない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

研修医が本を選ぶときの3つのポイント

ポイント1:実践的で使いやすい本を選ぶ

研修医の本選びで最も大切なのは、実践的で使いやすいことです。どんなに内容が素晴らしくても、分厚すぎて持ち歩けない本や、理論ばかりで実践的でない本は現場では使えません。

ポケットサイズやハンドブック形式の本なら、白衣のポケットに入れて持ち歩けるので、困ったときにすぐ確認できます。また、フローチャートや表でまとまっている本は、忙しい当直中でもパッと見て理解できるのでおすすめです。

実際に多くの研修医が愛用している本には、必ず「使いやすさ」という共通点があります。まずは、現場で本当に使える実践的な本から揃えていきましょう。

ポイント2:定番の良書から揃える

研修医向けの本は毎年たくさん出版されていますが、まずは長年愛されている定番の良書から揃えることをおすすめします。定番本が支持される理由は、多くの先輩医師が実際に使って「これは役立った!」と実感しているからです。

例えば「内科レジデントの鉄則」は、ほぼすべての研修医が持っている定番中の定番。内容が体系的にまとまっていて、困ったときの辞書代わりにもなります。新しい本も魅力的ですが、まずは実績のある定番本で基礎を固めることが大切です。

定番本を一通り揃えたら、自分の興味や進みたい診療科に合わせて、専門的な本を追加していくのが効率的な本の揃え方です。

ポイント3:予算を考えて優先順位をつける

医学書は1冊3,000円〜5,000円と高額なので、すべてを一度に揃えるのは大変ですよね。限られた予算で効率よく本を揃えるには、優先順位をつけることが大切です。

まず必須なのは、内科系の総合的な本、救急外来で使う本、感染症の本の3種類。これらは診療科を問わず毎日使うので、最優先で購入しましょう。手技の本や専門的な本は、実際に必要になってから買い足していけば十分です。

また、中古本を活用したり、先輩から譲ってもらったりするのも賢い方法。大切なのは、今の自分に本当に必要な本から順番に揃えていくことです。

内科・総合診療の必読書5選

1. 内科レジデントの鉄則 第4版

「内科レジデントの鉄則」は、研修医なら必ず持っておきたい定番中の定番です。この本の素晴らしさは、研修医が遭遇する内科的な問題がほぼすべて網羅されていること。電解質異常の対応から、ステロイドの使い方まで、現場で本当に必要な知識が詰まっています。

特に役立つのは、症候別のアプローチが具体的に書かれている点。「入院中の発熱」「急な血圧上昇」など、実際に遭遇する場面での対応がフローチャート形式でまとめられているので、迷ったときにすぐ確認できます。

国試に合格したらまず読むべき一冊として、多くの先輩医師が推薦しています。4月の研修開始前に一通り目を通しておけば、スムーズに研修生活をスタートできるでしょう。

2. 研修医のための内科診療ことはじめ

「研修医のための内科診療ことはじめ」は、病棟管理で困ったときの強い味方になる一冊です。この本の特徴は、フルカラーで図表が豊富なこと。視覚的に理解しやすいので、忙しい研修医でも効率よく学べます。

病態生理から検査オーダー、処方の考え方まで、研修医の「知りたい」に寄り添った内容になっています。例えば、「この検査結果をどう解釈すればいい?」「この症状にはどんな薬を使う?」といった日常的な疑問に、具体的に答えてくれます。

厚い本ですが、辞書的に使えるので病棟に1冊置いておくと安心。特に内科ローテーション中は、この本があれば自信を持って患者さんの管理ができるようになります。

3. 総合内科病棟マニュアル(青本)

「総合内科病棟マニュアル」は、疾患ごとの管理方法が実践的にまとめられた頼もしい一冊です。白衣のポケットに入るサイズながら、情報量は充実。入院管理で必要な知識がコンパクトにまとまっています。

この本の素晴らしい点は、コモンな疾患だけでなく、少しレアな疾患についても押さえるべきポイントが書かれていること。例えば、リフィーディング症候群や癌性疼痛の管理など、他の本では見つけにくい情報も載っています。

研修医から専攻医になっても使える内容の濃さで、多くの若手医師が愛用しています。病棟業務のお供として、ぜひ持っておきたい一冊です。

4. ジェネラリストのための内科外来マニュアル

外来診療は救急とはまた違った難しさがありますよね。「内科外来マニュアル」は、初診外来で困らないための強い味方です。主訴別に鑑別疾患が整理されていて、必要な検査や治療方針まで一目でわかります。

特に便利なのは、疾患の頻度や検査の優先順位が書かれている点。「まず何から調べるべきか」「どこまで検査すべきか」という判断に迷ったとき、この本があれば自信を持って診療を進められます。

最近は初期研修でも一般外来研修が必須になっているので、早めに準備しておくと安心。救急外来とは違う、じっくり診る外来診療のコツが身につきます。

5. ホスピタリストのための内科診療フローチャート

「内科診療フローチャート」は、診療の流れを視覚的に理解できる優れた一冊です。症候や疾患ごとにフローチャートで診療の流れが示されているので、次に何をすべきか迷うことがありません。

エビデンスに基づいた内容で、最新のガイドラインも反映されています。ボリュームはありますが、必要な部分だけ参照する使い方でOK。特に総合診療やプライマリケアに興味がある人には、診療の幅を広げる良書となるでしょう。

研修医のうちから質の高い診療を目指したい人におすすめ。この本で学んだ診療の「型」は、将来どの診療科に進んでも役立ちます。

救急・当直で役立つ本5選

1. 当直ハンドブック Ver.2

当直デビューが不安な研修医の味方になるのが「当直ハンドブック」です。この本の魅力は、当直で遭遇するあらゆる症候や疾患への対応が2分で確認できるように設計されていること。504ページという充実の内容で、当直中の疑問にほぼすべて答えてくれます。

2022年の改訂版では、電解質異常や外傷への対応がさらに充実。中毒診療まで詳しく解説されているのは、他のハンドブックにはない強みです。ポケットサイズで持ち運びやすく、困ったときにサッと取り出して確認できます。

当直前に目次を見て全体像を把握し、実際に経験した症例は後で読み返して復習する。この繰り返しで、確実に当直スキルが向上していきます。

2. 京都ERポケットブック 第2版

「京都ERポケットブック」は、主訴別アプローチが秀逸な救急外来の必携書です。フルカラーで見やすく、重症度に応じて赤・黄・緑で色分けされているので、緊急度が一目でわかります。

この本の特徴は、マイナーエマージェンシーまでカバーしていること。熱傷や創傷処置、耳鼻科・眼科救急など、研修医が苦手としがちな分野も丁寧に解説されています。語呂合わせも豊富で、覚えやすい工夫が満載です。

ポケットに入れて持ち歩き、診察の合間にパラパラめくるだけでも勉強になります。救急外来での自信につながる、頼もしい相棒となるでしょう。

3. 救急外来 ただいま診断中!

「救急外来 ただいま診断中!」は、救急診療の考え方を楽しく学べる良書です。マニュアル本とは違い、読み物として楽しめる構成なので、当直の待機時間などにじっくり読むのがおすすめ。

3C(Common、Critical、Curable)の考え方を軸に、救急外来で押さえるべきポイントが整理されています。症例ベースの解説も豊富で、実際の診療をイメージしながら学べるのが魅力です。

少し厚めの本ですが、その分内容は充実。当直前に読んで予習し、当直後に気になった部分を復習する使い方で、着実に救急診療力が身につきます。

4. 竜馬先生の血液ガス白熱講義150分

血液ガスの解釈は研修医の必須スキルですが、苦手意識を持つ人も多いですよね。「血液ガス白熱講義」は、たった150分で血液ガスをマスターできる画期的な一冊です。

暗記ではなく「なぜそうなるのか」を理解できるよう工夫されていて、一度読めば忘れにくい内容になっています。A-aDO2やアニオンギャップなど、つまずきやすいポイントも分かりやすく解説されています。

姉妹本の「帰ってきた竜馬先生の血液ガス白熱講義22問」と合わせて読めば、血液ガスは完璧。救急外来での武器が一つ増えること間違いなしです!

5. あの研修医はすごい!と思わせる症例プレゼン

プレゼンスキルは医師の実力を測る重要な指標の一つ。「症例プレゼン」は、状況に応じた適切なプレゼンの方法を具体的に学べる実践書です。

救急外来でのコンサルト、朝のカンファレンス、申し送りなど、シチュエーション別にプレゼンのコツが解説されています。18症例の具体例を通じて、何をどの順番で話すべきかが身につきます。

プレゼンが上手になれば、指導医や他科の先生とのコミュニケーションもスムーズに。研修医生活の質が格段に向上する、意外と重要な一冊です。

基本手技・検査の習得に欠かせない本5選

1. ねじ子のヒミツ手技 1st Lesson

手技に苦手意識がある研修医の強い味方が「ねじ子のヒミツ手技」です。可愛いイラストで手技のコツが分かりやすく解説されていて、準備から実施、後片付けまで、手技の全過程が丁寧に説明されています。

この本の素晴らしい点は、「準備が8割」という考え方を大切にしていること。必要な物品や準備の仕方が詳しく書かれているので、実際の手技がスムーズに進められます。

採血、点滴、CV挿入など基本手技はもちろん、ちょっとしたコツや注意点も満載。手技の前に読んで予習し、うまくいかなかったときは復習する。この繰り返しで、確実に手技が上達していきます。

2. レジデントのための これだけ輸液

輸液オーダーは研修医の日常業務ですが、「とりあえず生食」では成長できません。「これだけ輸液」は、輸液の基本から実践まで、研修医に必要な知識がコンパクトにまとまった良書です。

細胞外液とは何か、なぜその輸液を選ぶのか、といった基本的な考え方から丁寧に解説。患者さんの状態に応じた適切な輸液選択ができるようになります。薄めの本なので、忙しい研修医でも無理なく読破できます。

この本を読めば、自信を持って輸液オーダーができるように。指導医に「なぜその輸液?」と聞かれても、根拠を持って答えられるようになりますよ。

3. レジデントのための これだけ心電図

心電図は毎日見るのに、実は苦手…という研修医は多いはず。「これだけ心電図」は、心電図の基本を効率よく学べる入門書です。見逃してはいけない所見に絞って解説されているので、まず押さえるべきポイントが明確です。

ST変化、不整脈、電解質異常による変化など、研修医が知っておくべき内容が網羅されています。分厚い専門書と違って気軽に読めるので、心電図への苦手意識を克服する第一歩として最適です。

循環器をローテートする前に一読しておけば、指導医の説明もスムーズに理解できるようになります。心電図判読のスキルは一生モノの財産になりますよ。

4. 異常陰影を見逃さない 胸部単純X線写真読影トレーニング

胸部レントゲンは最も基本的な画像検査ですが、きちんと読影できていますか?「胸部X線読影トレーニング」は、見逃しやすい異常陰影を確実に拾えるようになる実践的な一冊です。

シェーマが豊富で、正常と異常の違いが視覚的に理解できます。読影の手順も体系的に解説されているので、「どこから見ればいいか分からない」という悩みも解決。肺野だけでなく、縦隔や骨の異常も見逃さないコツが身につきます。

研修医のうちに正しい読影方法を身につければ、どの診療科に進んでも役立ちます。画像診断の基礎力を鍛える、必読の一冊です。

5. 疾患と異常像がわかる!エコーの撮り方完全マスター

エコー検査は手技の中でも特に習得が難しいと言われています。「エコーの撮り方完全マスター」は、プローブの持ち方から基本的な描出方法まで、初心者にも分かりやすく解説された良書です。

心エコー、腹部エコーなど、臓器別に正常像と異常像が対比されているので理解しやすい構成。まず正常像をしっかり描出できるようになることが、異常を見つける第一歩だということがよく分かります。

エコーは練習あるのみですが、この本があれば独学でも上達可能。同期と一緒に練習しながら、少しずつスキルアップしていきましょう。

まとめ:研修医の成長を支える15冊

優先順位を決めて計画的に揃えよう

今回ご紹介した15冊は、どれも研修医生活で本当に役立つ厳選書籍です。でも、一度に全部買う必要はありません。まずは内科系の基本書(内科レジデントの鉄則など)、救急の本(当直ハンドブックなど)、感染症の本から揃えていきましょう。

4月の研修開始前に3〜5冊、夏までに10冊程度を目安に、少しずつ買い足していくのがおすすめ。実際に使ってみて「これは良い!」と思った本を優先的に揃えていけば、無駄な出費も防げます。

医学書は高価ですが、研修医時代の自己投資と考えれば決して高くありません。良い本との出会いが、きっとあなたの成長を加速させてくれるはずです。

本だけでなく実践的な対策も大切

本での勉強はもちろん大切ですが、研修医として成功するには病院見学や面接対策など、マッチングの準備も欠かせません。Tellmeduの「マッチング完全対策パック」なら、理想の病院探しから面接対策まで、効率的に準備を進められます。

580問を超える想定質問集や、実際に使える履歴書テンプレートなど、実践的なツールが満載。多忙な医学生でも、動画を見ながら効率よくマッチング対策ができるよう設計されています。

本での知識習得と並行して、早めのマッチング対策を始めることで、理想の研修先で充実した研修医生活をスタートできるでしょう。

先輩医師からのメッセージ

最後に、研修医の本選びで大切なのは「実際に使うこと」です。買っただけで満足せず、日々の診療で積極的に活用していきましょう。分からないことがあったらすぐに調べる習慣をつければ、知識は確実に身についていきます。

また、同期や先輩とおすすめの本を教え合うのも良い方法。「この本のここが役立った」という情報交換をすることで、より効率的に学べます。

研修医時代は大変ですが、一生の財産となる貴重な2年間。良い本を味方につけて、充実した研修生活を送ってくださいね!応援しています!

マッチング完全対策パック

現役医師が医学生のために作った日本初のマッチング専門対策講座
時間

マッチング参加登録締切7月31日(木)14時まで
直前期応援セール開催!

マッチング完全対策パックが
今だけ25% OFF!